こんな場面を想定しています
ベッドの下、ソファの下、冷蔵庫と壁のあいだ。掃除機のヘッドは厚くて入らず、入ったとしても柄が短くて奥まで届かない。結局そこだけ半年放置して、模様替えや引っ越しのときに初めて綿ぼこりの塊を見ることになる。棒の先に薄いヘッドが付いていて、市販のフローリングワイパー用シートを貼って差し込むだけの道具を探している——このページはそういう状況を想定しています。
この記事が不要かもしれない人
読む時間を無駄にしないために、先に「向いていない人」を挙げておきます。
- 家具が床に密着していて、そもそも隙間がない人。この種の道具は最低でも1cm前後の隙間があることが前提で、密着している家具は動かす以外に手がありません。
- 隙間が15cm以上ある人。通常の掃除機のノズルやフローリングワイパーがそのまま入るので、専用の薄い道具を買い足す必要はありません。
- ロボット掃除機を導入済みで、家具下の高さがロボットの通過高さをクリアしている人。日常的なホコリはそちらで回収できます。
比較する基準
1. 入るすき間の厚み(cm)
この数値がすべてを決めます。入らなければ他の性能は無意味だからです。注意点が2つあります。ひとつは、メーカーが公表しているのは「本体の厚み」ではなく「入るすき間」であることが多く、シートを貼った状態の厚みが含まれるかどうかが商品ページからは読み取れない場合があること。もうひとつは、同じ商品でもタイトルと説明文で数値が食い違っていることがあることです(今回の4製品のうち1つが実際にそうでした)。カタログ値ぎりぎりの隙間を狙うなら、公表値より数mmの余裕を見てください。
2. 全長と柄のしなり
ベッドは奥行きが200cm前後あるので、片側から一往復で全面に届く製品は今回ありません。全長67cmなら手前3割、139cmなら反対側まで届くかどうか、という差になります。長ければ良いというものでもなく、長い製品は差し込む前に体を大きく引く必要があり、狭い寝室では取り回しが悪くなります。また各製品とも「柄がしなる」ことを利点として挙げていますが、しなりは低い姿勢を取らずに済む一方で、押し付ける力が逃げて、こびりついた汚れには効きません。ホコリを掻き出す道具であって、拭き掃除の道具ではないと考えてください。
3. シートの互換性(ランニングコスト)
本体価格はどれも千円前後で差が小さく、差が出るのは消耗品です。各社共通サイズ(約20×30cm)の市販フローリングワイパー用シートが使える製品なら、ドラッグストアやPBの安いシートを選べます。一方、専用シートしか使えない製品は、そのメーカーの替えを買い続けることになります。取り付け方式も、シートを溝に挟むタイプと面ファスナーで貼るタイプがあり、後者は専用シート前提になりやすい傾向があります。