こんな場面を想定しています
洗濯機を設置したら排水口が本体の真下に来てしまい、掃除どころか点検もできない。下に手が入らないので、防水パンの隅にホコリと糸くずが溜まっていく。ドラム式に買い替えてから振動が床に響くようになった。洗濯機の脚の下に何かを挟んで数cm持ち上げたいが、上げすぎると蛇口や上の棚に当たりそうで踏み切れない——このページはそういう状況を想定しています。
この記事が不要かもしれない人
読む時間を無駄にしないために、先に「向いていない人」を挙げておきます。
- 防水パンがなく床に直置きで、すでに洗濯機の下に手が入る人。かさ上げの主目的は排水スペースと掃除性の確保なので、それが足りているなら不要です。
- 蛇口や上部の棚と洗濯機の天面のクリアランスが数cmしかない人。かさ上げした分だけ本体は上がるため、給水ホースが曲げられなくなったり、フタが開かなくなったりします。先に上方の余裕を測ってください。
- 振動対策だけが目的の人。単純な防振ゴムマットのほうが安く、高さもほとんど変わりません。かさ上げ台は「高さを出す」ための製品です。
比較する基準
1. かさ上げ高さ(mm)
この製品カテゴリの主目的は高さです。排水ホースを本体下で取り回すには一般に数cm、排水口のフタを開けて掃除まで行うにはさらに余裕が要ります。一方で、上げた分だけ洗濯機の重心も投入口も高くなるため、縦型で背の低い人は洗濯物の取り出しがつらくなり、上部のクリアランスも失われます。今回の4製品は25mm・45mm・60mm・105mmと4段階に散っており、「とりあえず一番高いもの」ではなく、上下両方の制約から挟み込んで決める性質の数値です。なお製品によっては2個重ねての使用が想定されており、その場合の高さも各社が明記しています。
2. 耐荷重の表記条件が各社で揃っていない
今回もっとも注意が必要な点です。耐荷重の数値は「4個合計150kg」「1,000kg」のように大きく食い違いますが、これは製品の強度差だけを表していません。4個合計なのか1個あたりなのか、静止した状態の荷重なのか脱水時の動荷重を含むのか、試験条件が商品ページに書かれていないためです。さらに、そもそも耐荷重を記載していない製品もあります。ドラム式は本体だけで80kg前後、洗濯物と水を含めるとさらに増え、脱水時には偏心荷重がかかります。数値の大小をそのまま比較するのではなく、「自分の洗濯機の重量に対して、余裕のある表記があるか」という見方に留めてください。
3. 1個あたりの設置面積と脚の乗せ方
ブロック型は洗濯機の脚4本の下にそれぞれ噛ませて使います。つまり1個あたりの底面積が、防水パンの内側の平らな部分に収まっている必要があります。防水パンは四隅に立ち上がりやリブがあることが多く、100mm角の台が入らないケースがあります。また、脚が乗る側の面に滑り止めやリブがあるかどうかで、脱水時のズレやすさが変わります。設置前に防水パンの内寸と、脚の位置(四隅からの距離)を実測してください。