こんな場面を想定しています
洗濯機の上に1m以上の空間が空いている。洗剤のストックやタオルを置きたいが、賃貸なので壁に穴は開けられない。突っ張り式のラックを買おうにも、脚が防水パンの中に収まるのか、自室の天井高が対応範囲に入るのか、洗濯機のフタを開けたときに最下段の棚に当たらないかが、商品ページの外寸だけでは判断できない——このページはそういう状況を想定しています。
この記事が不要かもしれない人
読む時間を無駄にしないために、先に「向いていない人」を挙げておきます。
- 洗面所にすでに吊り戸棚や造作棚がある人。上方の空間が区切られているなら、ラックを足しても収納量はさほど増えません。
- 天井に点検口・換気扇・照明があったり、斜め天井だったりして、突っ張る面が平らに取れない人。突っ張り式は天井側の受け面が前提です。
- 洗濯機の上に乾燥機を積む予定の人。ラックではなく専用の設置台・架台の話になり、必要な強度がまったく違います。
比較する基準
1. 突っ張りの対応高さと、天井側の条件
最初に自室の天井高を測ってください。今回の4製品は対応範囲が145〜208cm、197〜262cm、200〜260cm、210〜270cmと分かれており、とくに145〜208cmのロータイプは他の3製品とは別カテゴリと考えたほうが正確です。ロータイプは天井が低い洗面所や、上部にユニットバスの天井が張り出している場所で唯一の選択肢になる一方、収納量は当然少なくなります。もうひとつ重要なのが天井側の強度です。今回の1製品は「天井を軽く叩いて鈍い音がする場所を選ぶ」「石膏ボードのみのコンコンという軽い音の箇所は避ける」「不安なら当て板を使う」と商品ページに明記していますが、これは製品固有の注意ではなく突っ張り式全般に共通する条件です。他製品が書いていないからといって、条件が緩いわけではありません。
2. 防水パンに脚を載せられるか
洗濯機の下に防水パンがある場合、ラックの脚は「パンの外側の床に置く」か「パンの縁に載せる」かのどちらかになります。パンの外に置くには左右に十分な床の余裕が要り、狭い洗面所では成立しません。縁に載せる場合は、脚がパンの縁の幅に収まる必要があります。今回、この点を数値で公表しているのは1製品だけで、「洗濯パン用脚部の挟み部分内寸 約2cm」と明記されています。他は「防水パン対応」と書いてあるか、何も書いていないかのどちらかです。防水パンの縁の幅は製品によって違うので、対応を謳っていても自宅のパンに合うとは限りません。設置前にパンの縁の幅と、左右の床の余裕を実測してください。
3. 耐荷重の内訳(全体と棚1枚)
ランドリーラックの耐荷重は「全体」と「棚板1枚あたり」の2つがあり、実用上効くのは後者です。洗剤の詰め替えパックは1袋1kg前後、バスタオルは1枚300g前後なので、棚1枚5〜6kgという値は「詰め替え5袋」か「タオル十数枚」程度に相当します。今回の4製品は棚1枚あたり5kg〜6kgとほぼ横並びですが、全体耐荷重は12kg〜20kgと差があり、さらに1製品は全体値を公表していません。棚の枚数が多い製品ほど全体値との兼ね合いが効いてくるので、両方の数値が揃っているかを見てください。